「男・女」という概念を教えるモヤモヤ
おはこんばんにちは。
おはなさんです。
前回更新から時間が開きました。
その間、モヤモヤがなかったというわけではありません。
単純仕事の疲れでパソコン開くのが億劫になってしまいまして…
毎日ブログ更新している人ってすごいですね。
さて、今日は「男・女」という概念を教えるモヤモヤについてお話します。
プロフィールにもサラッと書いていますが、私は療育の現場で働いています。
主に未就学児を対象に様々なプログラムを行っています。
私が働いている療育では「男女の概念」というプログラムがあります。
そのプログラムでは、男の子と女の子のそれぞれが描かれたカードを用います。
(カードに描かれてれているのはイラストで、実物写真ではありません。)
プログラムの進め方はお子様の現時点でのスキルや担当スタッフなどによって
違いがあるのですが一例を説明すると…
初めに、男の子の描かれたカードと、女の子の描かれたカードをお子様に提示します。
私が「男の子取って」と言ったら、お子様には男の子のイラストが描かれたカードを、
「女の子取って」と言ったら女の子のイラストのカードを取ってもらいます。
取ってもらった後にお子様に「○○は男の子?女の子?」と尋ねるのです。
このプログラム、正直言って私はお子様に行うことに抵抗があります。
すごくモヤモヤする点が2点あるのです。
①使われているイラストのモヤモヤ
男の子の着ている洋服が青色系統、女の子の着ている洋服が赤色系統なのです。
青は男の色、ピンクは女の色、みたいな一昔前の考えが残っている気がしてならない。
それだけではありません。
女の子の服装がもれなくスカートなのです。女の子は全員スカート履くんか?
昔のジェンダー観丸出しなところがすごくモヤモヤします。
②性別を尋ねるモヤモヤ
「○○は男の子?女の子?」とお子様本人に聞くのですが、
親御様から伝えられている性別と違う回答をすると
「違うよ、○○は男の子(女の子)だよ」とお子様にフィードバックします。
いや、見た目や親御様からのプロフィールの情報だけで、
あなたの性別はこれだ!って押し付けていいんか?
本人が性を自覚しているのかしていないのかわからない状況にも関わらず
そのような決めつけたフィードバックをするところがすごくモヤモヤします。
このモヤモヤを同期のスタッフにボソッと一度だけ話したことがあります。
このスタッフはこのプログラムにどちらかと言えば肯定的で、
教えないことによるデメリットとして
「概念として教えるのは大事なのでは」
「小学校進学後、入るべきトイレに困ってしまう」
「着替えする時の更衣室とかもそう」
と話してくれました。
まぁ確かに、わからんでもない。とその時は思いました。
また、終業間際だったこともあって面倒くさくなり(自分から振ったくせに...)、
「うーん難しい...」と返して、議論を広げず終わりました。
しかし、帰宅後落ちついてから考えました。
性自認と見た目が一致しているならその理由は有効かもしれない。
一方、本人の性自認を無視して、あなたは見た目上はこの性別だからと、
その姿勢で進めるのはどうかと思いました。
このモヤモヤは晴れず、今日もお子様に行われました。
自分が担当しているお子様には行っていないのが幸い...。
2021年3月10日
おはなさん