おはなさんのモヤモヤ

ニュース、テレビ・ラジオ番組、日々の出来事…などなど、様々な刺激を受けて生じたモヤモヤや葛藤を書きます。

とあるネット記事を読んでのモヤモヤ

おはこんばんにちは。

おはなさんです。

 

このブログは3月20日22時ごろに書いているのですが、

先ほどの地震宮城県の方は大丈夫でしょうか。

最近は地震が多いですね。関東も揺れることが多く心配です。

 

 

 

 

 

さて、数日前、通勤中にネット上の記事を漁っている時、

この記事を見つけました。

震災10年 放送されぬ「遺体」 | "Japan In-depth"[ジャパン・インデプス] (japan-indepth.jp)

(このブログを読む前に記事を読むことを勧めます。)

 

私はジャーナリズムやメディア論などを勉強したことはありません。

なので、その界隈での「ルール」や「あたりまえ」みたいなことは

私にはわかりません。

ただ、この記事を読んでモヤモヤしました。

そのモヤモヤを書いていこうと思います。

 

 

 

ざっくりとこの記事で書かれていたことを稚拙ながらまとめると、

海外メディアでは震災での遺体や流される人の様子を報道されたが

日本メディアでは報道されていないことについて、

過度な自粛ではないのか、ジャーナリズムに則って熟考した上での対応なのか、

と一辺倒に報道しないことに対して批判的な論調で記述されています。

(大事なことなのでもう一度お伝えしますが、元の記事を読むことをお勧めします)

 

確かに、事件・事故・災害を風化させないために報道することは大事だと思います。

そして、問題意識もなく自粛するのもどうなのかと言う点には私も賛同します。

 

一方で、必ずしもそのような悲惨な様子を報道することについては反対です。

 

海外と違うのは、日本は直接被害を受けた国であるということです。

そして、多数の方がお亡くなりになっています。

もし報道された場合、亡くなられた方の関係者が見る可能性は、

他の国と比べて高いと思います。

 

また、幸いに命が助かった人の中には、

悲惨な光景を目の当たりにした方が多くいらっしゃいます。

今は思い出したくもない方もいると思います。

その方々には「記憶に触れない」権利があります。

 

風化させないという名目で誰もが見れるテレビで報道してしまう、

被害にあわれた方の心情を無視して報道してしまうと、

その方々が見て、さらに傷ついてしまう可能性が高くなると考えます。

 

また、被害にあっていない人にも「情報に触れない」権利があります。

自分が直接被害にあっていなくても、間接的に体験することでも

PTSDになってしまうこともあります。

 

新聞や雑誌などの紙媒体、資料館や写真展、展示会などと比べて

テレビはアクセスしやすく、電源をつけてしまえば意図しなくても触れてしまう

可能性があります。

そのため、触れないという選択が比較的難しいテレビで報道することに反対です。

 

 

 

 

 

記事の筆者はジャーナリズム・メディア論の視点から書かれています。

そのためなのか、被害にあわれた方々を尊重する点があまり書かれていません。

悲惨な様子をテレビで伝えることが風化を防ぐ手段であるというように

語られているところに私はモヤモヤを感じています。

 

果たしてその手段は、風化を防ぐ強力な手段なのでしょうか。

 

2021年3月20日   おはなさん